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竹熊です。このゼミのブログに書くのは久しぶりです。これからしばらく、「おおさかカンヴァス事業」の一環でTMゼミが参加する企画に関連して、記事を書いていきたいと思います。

さて、昨年、橋下大阪府知事の肝いりでスタートした「おおさかカンヴァス事業」というアートイベントがあります。公式サイトはこちら。

http://osaka-canvas.jp/


「現代美術で大阪の町を埋め尽くそう!」というコンセプトのこの企画、大阪府主催なだけはあって、かなり大掛かりなイベントです。予算も、1企画につき最高300万円まで出るとのこと。TMゼミで参加するのだから当然マンガを展示しますが、普通のマンガでは「現代美術」になりません。ゼミ生のみんなで色々検討した結果、「通天閣の展望台の窓にマンガを描くことにしました。たとえばこんな感じ。

oosakacampas_01
tutenkaku_01


詳しくはTMゼミ公式ブログに記事をアップしていきます。とりあえずはご報告まで。




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 竹熊です。本日は私の立場から、TMゼミの魅力について少し書いてみたいと思います。
 このゼミの魅力は、なんといっても参加するゼミ生の意欲が高いことでしょう。どんなに能力があっても、参加意欲が低かったら意味がありません。

 ゼミ生には、作家になりたい人、出版業界で仕事をしたい人、さまざまな志向性を持った学生(一部卒業生)が集まっています。全員、「なにかをやりたくて」うずうずしている人ばかりです。

 一方、ゼミを率いる先生はというと、竹熊も三河先生も「現役」の編集者・出版人であり、ゼミ生と仕事をすることは、実は自分たちの仕事にも繋がっているのです。すなわちゼミを通じて作品を作ったり、メディアを制作していく中で、「自分たちと共に、大学外でも仕事ができるかどうか」という視点でゼミ生の仕事を見ていたりします。ゼミ生は、将来の自分たちの仕事が目標としてありますし、竹熊や三河先生も、最終的には学外での仕事を念頭に置いているという意味で、ゼミ生ともおそらく共通したところがあります。

 やはりどんな仕事でもそうだけれども、目標がなければ、なかなか意欲は沸いてきません。

 竹熊について書けば、私の目標は、「状況」を作ってから死にたい、というものです。かつてマンガの世界には、突出した才能がトキワ荘に集まったり、「ガロ」や「COM」といった特定の雑誌に集まったり、今から30年前には大友克洋や高野文子など、新しい傾向の作家たちが続々と出現したことがありました。

 マンガに限ったことではないですが、才能というものは、なぜか特定の時期に集中して現れる傾向があります。しかしこれは偶然そうなったのではなく、必ず、「新しいメディア」とともに現れているのです。たとえばトキワ荘に集まった若い作家たちは、全員が「漫画少年」という雑誌の投稿者たちでした。

「漫画少年」は、戦前の講談社で「少年倶楽部」の編集長を務め、多くの小説家・マンガ家を育てた名編集者・加藤謙一が戦後に創刊した雑誌です。ここに手塚治虫の出世作『ジャングル大帝』が連載されたことから、全国に存在した現実のマンガ少年を呼び寄せ、その一部はマンガ家となって手塚が入居していたトキワ荘に参集してこのアパートは有名になりました。

 「ガロ」は編集者の長井勝一が白土三平の『カムイ伝』を連載するために創刊した雑誌ですし、「COM」は手塚治虫が自分の会社で創刊した雑誌。ここにライフワーク『火の鳥』が連載されました。

70年代の終わりから80年代初頭にかけては、マイナー系の出版社から漫画マニアを読者に想定したマニア誌が続々創刊され、大友克洋・高野文子・諸星大二郎など「ニューウェーブ」と呼ばれた作家たちの牙城となりました。

 以上、マンガ史におけるムーブメントを見てみると、新しい才能は、必ず新しい雑誌とともに出現していることがわかります。作品とメディアは切っても切り離せない関係があるのです。

 これを別の角度から書くなら、「才能が出ない」という業界人のぼやきは、実は「才能が集まる場(メディア)がない」ということです。才能とメディアの関係は、まさにニワトリとタマゴの関係でして、私は、「いい才能がいないねえ」とぼやく編集者に出会うと、ひそかに「それは描きたくなるメディアがないからだろう。自分(編集者)の怠慢を棚にあげてよく言うよ」と心の中で叫んでいます。

 なぜ、私がこう言えるのかというと、過去7年間大学で教えた経験から、「才能は常に存在する」ことを確信したからです。才能ある人は、どんな時代にも一定数いるのだが、それを拾い上げる場(メディア)がないということが、一番の問題だと考えているからです。

 2010年代に突入した現在、出版不況が叫ばれ、雑誌は戦後最悪の落ち込みを見せています。もう雑誌は駄目だと出版関係者まで口にする惨状なんですけど、ではマンガはどうなるのでしょうか。このまま出版と一緒に沈没していくのでしょうか。

 私は、そうは思わないんですね。現在はメディア史の大変動期なので、主流が紙メディアから、インターネットなどの電子メディア(インフラ)へと移行している真っ最中なんですね。紙メディアでは成立していたビジネスの常識が、電子メディアでは通用しないので、みんな右往左往しているのです。

 かつての「ガロ」「COM」のような、新しい才能を輩出する場は、今は「youtube」「ニコニコ動画」「pixiv」といったネットメディアに移行していることは明らかです。こうした場所から未来の大作家が生まれることは、ほぼ間違いないでしょう。

 で、ここでようやくTMゼミの話題に戻ります。TMゼミが「作家登録」と「編集スタッフ登録」に分かれて雑誌制作や、WEBサイト制作に力を入れているのは、作品とメディアは表裏一体で、どちらが欠けても作品は世に出せないからですし、WEBに力を入れようとするのも、作品発表の場がネットに移行しつつある現実を踏まえてのことです。

 ゼミ生の意欲に方向性を与えることが、こういうゼミを指導する教師の役目だと思います。近く、このブログは総合WEBメディアに発展させる予定ですので、みなさんよろしくお願いします。

いよいよコミティア参加が14日に迫ってきました。今回はコミティア主催による「オープンカレッジ企画」に招待の形で参加するのですが、この企画のために設けられた特設スペースですので、一般サークルと違ってブース番号がありません。会場である東京ビッグサイト西館のアトリウム(西館の入り口前にある広場みたいなスペース)に、招待された大学・専門学校が臨時ブースを出していますが、精華大学TMゼミは同じ一角にブースを出しております。

また大学名や学科としてではなく、「ゼミ」として参加するのはTMゼミだけです。同じスペース内に同じ精華大学マンガ学部のブースもあるんですが、TMゼミとは違いますのでお間違えなきよう。

当日はアトリウム内特設ステージにて各大学・専門学校による「特別模擬授業」という面白そうなイベントがあります。TMゼミの授業は14時20分からです。三河かおり先生とゼミ生が登壇しますが、竹熊も挨拶しますのでどうかよろしく。

ブログでももう告知されていますが、TMゼミ特製の冊子も頒布します。全部で80ページ強ありますが、ゼミ生のパワーでかなり短期間に編集できました。内容は、いずれ「完全版」を公式サイト(このブログを含む、ゼミの公式ページ)に掲載するつもりなんですが、いざ冊子にしてみると、「紙の本」の良さってやはりありますね。何より「手にとって、めくれる」わけですから、WEBとは比べものにならない「所有感」がありますし、制作した学生たちにとっても、成果物を手にとって重みまで感じられることで「達成感」がはっきりとあります。今後のゼミ活動はWEBが中心になっていきますが、年に一回くらいは「紙の本」も作っていきたいなあと考えています。

ちなみに今回、竹熊は自分のサークル(時間藝術研究所)としてもブースを出しています。こちらは「西館2 Z-21a」がブースアドレスになります。竹熊編集による同人誌「マヴォ」のバックナンバーのほか、この夏コミで頒布して大好評をいただいた究極の個人アニメ『海からの使者』DVDも販売いたしますので、このチャンスにぜひお求めください。(竹熊)



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京都精華大学の
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三河かおり先生からなる
【TMゼミ】です。
11月14日に開催される
コミティアにて小冊子出します。




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